専業に憧れる小口相場師の小話

兼業相場師、専業相場師目指します

ツナギ売買の学習と実践 著書 増田蔵人 その②

こんにちは友午です。

 

本記事は、ツナギ売買の学習と実践 著書 増田蔵人 その①の続きになります。

まだその①をご覧になってない方は、その①からよろしくお願いします。

 

yugo-tk.hatenablog.com

 

4.道具

そして、中盤より道具つまり場帳・玉帳・資料そして値板について紹介されているが、「分割売買」や「うねり取り」に精通している方であれば、割愛しても良いでしょう。

著者は場帳・玉帳・値板については手書きではなく、エクセルで記入しているようだ。(値板には平均値を記入している)  手書きにするかPCを使うかは個人の自由であるが、グラフに限っては絶対に手書きを勧めている。 PCの弱点である決められたスペースに縦軸(値)横軸(期間)が収まるようにされているため、値動きのダイナミズムが捉えられない、画面の外側の値動きが想像できにくいなどをあげている。

 

5.建玉の操作とナンピン

そして、著者の基本的なポジション操作は、ナンピンによる分割売買である。

では、どのようにナンピンするかというと、平均値を意識して、中央値より有利にナンピンすることを勧めている。

 

参考例

 

買)((500円×1単位)+(400円×1単位)+(300円×1単位))÷3=400円(平均値)

       中央値400円=平均値

買)((500円×1単位)+(450円×1単位)+(300円×1単位))÷3=416.6円(平均値)

  中央値400円<平均値 不利な値

買)((500円×1単位)+(400円×1単位)+(350円×1単位))÷3=416.6(平均値)

  中央値425円>平均値 有利な値

という具合に中央値より平均値を低く(売では高く)することを勧めている。

 

 等分割ではなく、不等分割で1-1-2-4であったり、1-2-4-5であったり、その時の感じで枚数調整をしている。

 

 

また、ナンピンについては、悪い手法の代名詞として扱われているが、「難」「平らにする」ということから、平均値を平にするということで立派な分割売買である。「下手なナンピン、スカンピン」という有名な相場格言がある。 この格言を持ち出して「ナンピンは危険だ、駄目だ」という意味の象徴としてミーハー投資本に紹介されているが、典型的な愚かな投資家によってイメージつけられたものである。

 

林氏も「ナンピンが危ないという話は、それで損をしたヘタクソが広めた馬鹿は話なのである。 要は上手にやれば良いのであって、ナンピンは何も危険ではない。 投資の世界で何々が危ないなんていう話は、全て失敗した人が広めた話であり、馬鹿馬鹿しい話である」としている。

 

それでも「ナンピンは行き当たりばったり玉を増やすイメージがある」 決して悪いことではなく、悪いのは感情任せで玉を増やすことが悪いことで大切なのは計画性なのである。

 

6.心の底からわかったのか

本書の中に、行動経済学について記載がある。 

要約すると

・初心者は、損を確定することが辛い。

損切りと利益を得ることは違うが、損切が勝つ方法である。

・初心者は、頭では損切は大切だとわかっているが、できない。

・チェスのプロは、アマチュアの次の1手は考えなくとも分かる。

・アマチュアの「勘」とプロの「勘」は全く異なる。

行動経済学では、アマチュアは意識レベルとプロは無意識レベル

他にもたくさん例があったが、本書でも紹介されている例をもとに解説すると。

大人は自転車に乗れる、子供に自転車の乗り方を教えるが、上手く教えることができない。 それは、無意識レベルで自転車の乗り方の感じを得ているから、いちいちペダルをこいで、上半身でバランスを取って・・・っと頭では考えずに自転車に乗ることができる。

 

つまり、場帳から値動きを読み取る、ツナギの入れいるタイミング、建玉の枚数が無意識レベルまで達成して初めて出来ることになる。

 

 7.ツナギを入れる本当の理由と実践における感覚

このお題については、筆者自身がツナギを入れて体得して解説したい。
6項でもお伝えしたように、筆者のレベルでは意識的レベルのため、今回解説を入れることは控えさせていただきます。 もう少し、本書を読み解き実践を繰り返しツナギを入れる本当の理由は一つの記事として紹介したい。

 

残りはツナギの種類実践の紹介である。 ドテンのツナギ、保険のツナギ、利益確保のツナギ、コストダウンのツナギそして限月間のツナギについて紹介されている。

 

 

 感想

 林輝太郎氏の『ツナギ売買の実践』と比較して、ココは?と思うところを中心にご紹介させていただきました。 

 

 増田氏とひと昔の相場師の違いは、行動経済学を学んでおり、投資家の売買が心理的どう有利なのか理解し、本書を解説している点である。

 ところどころ説明が不十分(長くなるので割愛している)のように感じるが、分割売買と同じようにツナギは相場師にとって心理的に楽であるということが分かった。 しかし、本当に分かったかどうかは、心の底からわかるには多くの実践をししっくりこなければ分かったレベルには達しない。(本書で述べている)

 

 初めて相場を学びたいと思う人へおススメできる書と言えますが、はやりプロ的で難しい。 ただ、一度読んでわかるような書籍では不十分なので、もし、本書を読む人は繰り返し読む必要があります。 

 

 また、林輝太郎氏の書籍ではいまいち理解ができない方にも良いと思います。 少しかみ砕いて、感じを得るヒント行動経済学を通じて紹介されています。

 

 本書を読んで、ツナギは絶対にやった方が良いかというと、そうとは限らないと思います。 その①で「勝っているトレーダーに共通点があるとすれば、それは、みなが、自分自身に合ったシステム(方法)を持っていることである。」とご紹介させていただきました。

 ツナギを入れることが煩わしい、ツナギを入れると建玉が複雑になる。 というのであればツナギは不要と思います。 林輝太郎氏も謳ってましたが、分割売買無意識レベルまで上達すると自然とできる日が来るかもしれません。