専業に憧れる小口相場師の小話

兼業相場師、専業相場師目指します

ツナギ売買の学習と実践 著書 増田蔵人 その①

 こんにちは友午です。

 

Amazonでとっても気になる書籍があったので購入しました。

 

著書 増田蔵人 『ツナギ売買の実践と実践』

 

 

このタイトルを聞いてもう一つの書籍を思い浮かべた方は数多くいると思います。

本ブログでもご紹介している林輝太郎氏の『ツナギ売買の実践』(同友会)です。

 

著者は、林輝太郎氏にかなり影響を受けており、崇拝している感じも受けて取れます。

日本でツナギに特化した書籍は林輝太郎氏の『ツナギ売買の実践』(同友会)が初めてとされています。 本書は2冊目という位置づけでツナギについて解説された書籍になります。

 ※立花義正氏の「あなたも株のプロになれる」では、ツナギ売買の売買譜があり、ツナギについて学べる書籍ではあるが、ツナギを主題としての書籍ではないので、増田氏としてはツナギの解説書としての扱いはしていない。

 

本書は、初心者向けに書かれているが、300ページ以上も文字で埋め尽くされている書籍で、チャートは一切出てこない。 ひと昔の相場師の書籍同様「当て物売買」「チャート分析」「ファンダメンタルと値動きの関係」否定し、戦術としての「分割売買」「ツナギ売買戦略としての「うねり取り」肯定している。

プロなら誰もが普通にやっているのに、初心者には全く教えられていないツナギ売買の実態を解説している。

 

それでは、本書を読んだ感想を述べてみたいと思います。

 (感想は最後の記事で)

 

まず、書籍の序盤で本書を書くことになった目的とプロの売買(ツナギとは)について紹介されています。

内容の要約とまではいきませんが、一部をご紹介(著作権の関係でまとめて)したいと思います。

1.増田氏が本書を書くことになった動機

相場においてプロとは一般的には

・証券会社などの機関投資家

・専業投資家(投機家)

であるが、前者の機関投資家は実際には違う。 彼らは、自らのお金ではなく顧客から預かった金で運用をしているし、普通のサラリーマンである。 個人の成績はあれども、所詮失った金は会社の金でもっと言えば、顧客の金である。

 

世に出回っている投資書籍のほとんどは、機関投資家の立場の人が書いた本である。 講演でも偉そうに上から教えてくれるが、技術的なことはほとんど語らず、ゴミカス書籍を書いている人たちと何ら変わりない。

※ゴミカス書籍とは、初心者向けの「1日5分の作業で毎月50万稼ぐ」「テクニカル分析であたなも5億儲かる」など、 林氏は「ミーハー投資本」、立花氏は「ゴシップ的」と揶揄している。

なぜ、このようなゴミカス書籍がたくさん世に出回っているか? それは、商材を売る立場の人は楽して儲かる式の書籍の方が売れるからである。 「ツナギ売買」や「分割売買」のような技術的な、そして、めんどくさい・・・なによりも、個人の感覚的なことに左右される書籍は結局読んだところでどこで買ってどこで売れば良いかわからないからである。

 

この、感覚的なことをうまく伝えたく著者の増田氏は、本書を書いたのであると思います。

 

2.ツナギの必要性と心理

ツナギとは、「買いに対する売り」「売りに対する買い」である。 これは手仕舞いではなく、新規ポジション(仕掛け)のことである。 相場においてできることは「買う事」「売る事」「枚数を調整すること」くらいである。

それくらいしか、できないシンプルな相場でなぜ利益を上げ続けられなのか?実践的な側面で伴ってくると非常に複雑になる。 「いつ」「どこで」「どれくらい」「どんな風に」売り買いするのが難しい。 だから、「どんな場面でツナギをすることによってどんな心理的効果があるのか」が大事である。

 

そして、心理効果は人によって変わる。 個々人性格が異なるように、ある人によっては、売手仕舞いする場面も別の人によっては、見逃す(継続)する場面であり。 ある人によっては、ツナギ売する場面だってある。

 

また、「勝っているトレーダーに共通点があるとすれば、それは、みなが、自分自身に合ったシステム(方法)を持っていることである。」

売買を積み重ねる過程において、「しっくりくる」という感覚を得られれば「自分の方法が確立している」ということになる。

 

証券会社の注文画面には、買いと売りの2種類ある。 

買建て後下がれば損になり上がれば利になる。 売の注文では「利益確保の売り」「ツナギの売」「保険の売」という注文の種類があるわけでは無い。 投資家が心理的な意味を持ち売建てをする。

例えば、「試し買い」という最小単位の注文をだし、相場の強弱をはかることがある。強いと思えば増し玉をする。 玉を持っているのと持っていないのでは相場の感じの受け取り方が変わってくる。 試し玉をすることによって潜水艦のソナーのような役割を持ち心理的な作用を受けていることになる。

もし、試し玉なしに注文をいれることは、潜水艦でいうソナーがないまま手探りで航行しているようなものである。

 

試し玉の損は、あまり心は痛くないが、本玉の損は心が痛い。 試し玉は初めから損をすることを前提に玉を建てているからすんなり損切ができる。 一般投資家でよくあるのが、損を確定する苦痛に耐えられれないことである。 このように試し玉と同じくツナギも心理的作用によって「正しく動けるようになり」「勝ちやすくなる」のである。

 

というような感じで、序盤では「ツナギの重要性」について記載されています。

序盤だけでも内容が濃く、相場の技術書を初めて読む方にとっては、なかなか難しく(本当の)意味が分からないかもしれませんが、大変良書という所感です。

 

中盤以降は、その②でご紹介したいと思います。

 

 次回予告

ツナギ売買の学習と実践 著書 増田蔵人 その②

・道具

建玉の操作とナンピン

・etc

(筆者の裁量によって内容が変更することがあります。)